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金属結晶
In(Indium)
インジウム
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インジウム(Indium):原子番号49の元素、元素記号はIn、III族元素の一つ。銀白色の柔らかい金属、常温で安定な結晶
構造は正方晶、比重:7.3、融点:156.4℃と低い。常温では空気中で安定、酸には溶けるが、アルカリや水とは反応しない。
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◇用途:
TO (Indium Tin Oxide) と略称される酸化インジウムスズは、導電性があるのに透明であることから液晶やプラズマといった
フラットパネルディスプレイの電極(透明導電膜)に使われている。
そのほかシリコン、ゲルマ二ウムに添加してp型半導体を形成する。融点が低いので、低融点合金である半田などに利用される。
またインジウムの化合物では、InPなどの化合物半導体が注目を集めている。
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◇歴史:
リヒター(H.T.Richter)とライヒ(F.Reich)によって、1836年に存在が発見。名前は発光スペクトルが濃い藍色(indigo)であったことが由来。
◇化合物:
酸化インジウム(In2O3)、リン化インジウム(InP)、ヒ化インジウム(InAs)、アンチモンインジウム(InSb) 等々。
◇毒性:
1990年代半ばまではインジウムの毒性について、情報が非常に乏しく、安全な金属と考えられていたが、2001年にはITO吸入
に起因すると考えられる間質性肺炎の死亡例があり、ITO取り扱い作業者の中で間質性肺障害の症例が報告されている。
近年の研究では、動物実験において、化合物半導体であるInPの発癌性が確認され、InPに加えて他のインジウム化合物
においても強い肺障害性が認められるなど、フラットパネルデイスプレイなどにおけるITO需要が進む状況下において、
インジウムの健康への影響が懸念されている。
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◇製品特性:
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パラメータ |
仕様値
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標準サイズ
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直径:7mm、厚さ:3mm
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方位
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(001)
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方位精度
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<2°、<1°、<0.5°又は<0.1°
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研磨
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as cut, <0.1um
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精度
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99.9999%
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◇一般特性:
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パラメータ |
仕様値 |
名称、記号、番号
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インジウム、In、49 |
分類
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卑金属 |
族、周期、ブロック
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13(?B)、 5、p |
密度、硬度
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7310 kg/m-3、1.2 |
原子量
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114.818u |
結晶構造
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正方晶 |
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◇物理特性と光学特性:
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物理特性 |
仕様値 |
融点
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429.75 K(156.6℃、3113.88°F)
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沸点
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2345 K( 2072℃、3761.6°F)
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結晶構造
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気化熱
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231.5 (kJ.mol-1)
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モル体積
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15.76x10-3m3mol-1
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融解熱
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3.263( kJ.mol-1)
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その他
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-
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クラーク数
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0.00001%
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電気陰性度
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1.78(ポーリング)
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比熱容量
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233 (J・kg-1・K-1)
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熱伝導率
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81.6(W/mK)
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株式会社ネオトロン |
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