(Ti:Sapphire)
チタニウム・ドープ・サファイヤ結晶は、波長可変レーザに最も広く使われている結晶です。また、超短パルスに最適な媒体で高ゲイン、ハイパワーで使用できます。Castechは大きなサイズのTi:ファイヤ(直径120x80mm)の製造に成功し、TGT法を使い、光拡散と転位密度を10/cm2以下のTi:サファイアを製造することを可能にしました。
TGT法は特長として面方位(0001)の高ドープレベル(α490=7.5cm-1)高ゲイン、高ダメージ閾値をもつTi:サファイアを製造します。
高効率のパルス、準CW,CW,psまたはfsレーザはTGT法で成長させたTi:サファイアが使用されてきましたが、直径50mm以上の大口径の増幅器のハイパワー高調波とレーザ核融合にも応用出来ます。
次に当結晶の光学特性を示します
化 学 式 :
Ti3+:Al2O3
結 晶 構 造 : 六立方晶系
格 子 定 数 : a=4.758,c=12.991
密 度 : 3.98g/cm3
融 点 : 2040℃
モ ー ス 硬 度 : 9
熱 伝 導 性 : 52W/m/k
比 熱 : 0.42W/m・s/g/k
レーザ アクション : 4-レベルVibronic
蛍 光 寿 命 : 3.2μs(T=300K)
波 長 可 変 域 : 660-1050nm
吸 収 帯 域 : 400-600nm
放 射 ピ ー ク : 795nm
吸 収 ピ ー ク : 488nm
反 射 係 数 : 1.76@800nm
標準品仕様:
面 方 位 : 光軸Cロッド軸に対して直角
Ti2O3 濃 度
: 0.06-0.5wt%
性 能 指 数(FOM) : >200(ご希望により>300も供給可)
端 面 形 状 : 平面/平面またはブリュースター/ブリュースターのカット端面
平 面 度 : <λ/10@633nm
平 行 度 : 10arc sec.
表 面 仕 上 げ : 10/5 スクラッチ・ディグ MIL-O-13830A
波 面 歪 み : λ/4 /インチ
ご要望によりARコーティングも致します。